(深山で満開の桜)
幸運なことに、ハイイロチュウヒ・オスは今年三回の観察で全て姿を見せてくれました。そして今回は今年最後の撮影と考え、<新たなアングルで撮影出来ないか>と、ほのかな期待を寄せていました。
茨城県稲敷市
前回と同様、チュウヒのねぐら入りの時間帯に焦点を合わせ、午後2時前に現地に到着しました。
それでも多少時間に余裕がありましたので、西ノ洲の蓮田辺りを覗いてみました。全く野鳥の気配はありませんでしたが、一羽のタゲリが相手をしてくれました。
「田んぼの貴婦人」と称されるように、とても上品な井出達をしています。
虹色に輝く羽色がとても印象的で美しいですね。
背景がもっと良ければ、一段と美しさが惹き出されたと思うのですが、残念です。
午後2時半頃、いつもの観察スポットに到着したところ、「え~ 、どうしたの⁉」と思わず絶句。というのも、萱場の四分の一が野焼きされており、黒い地肌がむき出し。さらに悪い事に、ハイイロチュウヒ・オスのねぐら場所も野焼きされていました。
そのため、半ば諦めムードのまま三脚を立てカメラをセット。 そんな状況ため、当然チュウヒの飛び交う姿はまばら。そんな落ち込んだ気分を抱えたまま一時間近くが経った頃、有り難い事に、ハイイロチュウヒ・メスが正面に登場してくれました。
こんな状況でも姿を見せてくれたことで、期待が多少膨らんで来ました。
何と野焼きした場所に着地しました。これでは休んでいる姿が丸見えです。大丈夫なのでしょうか? ↓
そうしているうちに、バーダーの一人から「来たよ!」と力強い掛け声が聞こえて来ました。心配が杞憂に終わった瞬間です。バーダー達は皆安堵の表情。本当に良かったです。やはり、ハイイロチュウヒ・オスは別格ですね!
数分の飛翔シーンでしたが、様々なアングルを選んで現像しましたので、ご覧ください。
いつも登場するのは午後四時半過ぎですが、陽が大分伸びたため、明るく撮ることが出来ました。
そして、初めてハイイロチュウヒのオス・メスが仲良く競演するシーンを撮影することが出来ました。
これまでに無い新しいアングルです。下の画像を見ると、メスがオスより一回り大きいことが良くわかりますね。
最後に
縁あってか、今年に入り四回ハイイロチュウヒ・オスの 観察に行き、全てその勇姿を観ることが出来ました。
来年は場所を変え、新たな魅力を見出していきたいと思います。出来れば、ズグロチュヒにも出会いたいですね。