カワセミのまなざし

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野鳥とクラシックギターへの強い想い

『蝶たちの世界』 2022春~夏の出会い 【第一回】地元の身近な蝶たち(シジミチョウ)など

(お馴染みモンシロチョウ

7月~8月は鳥影が薄く、皆さまに紹介する機会も減って来ます。そんな時、いつも備忘記録的に撮影していた脇役の蝶たちに対する認識が一変するような出来事が起きました。

それは7月中旬のこと……とある林道を散策していると、突然、目の前に国蝶オオムラサキが現れ、優雅に旋回し始めました。その息を吞む美しさは格別なもので、いい意味でショックでした。それ以来、改めて蝶たちに対する向き合い方が違って来ました。

そこで、これから数回に渡りこの春から夏にかけて様々な場所で出会った蝶たちを紹介していきたいと思います。なお、正確を期すため、日本チョウ類保全協会編『フィールドガイド 日本のチョウ』を使用しました。素人にはとても勉強になりました。

地元の身近なチョウたち

ツマグロヒョウモン・オス

  • タテハチョウ科
  • 成虫出現時期:4月上旬~11月下旬
  • 珍しさ:★☆☆☆☆
  • ♀は前翅外半部は青色光沢のある黒色 分布が北上中(2000年代に東京付近で観察出来るようになった)

 

 

 

キタテハ・メス(夏型)

  • タテハチョウ科
  • 成虫出現時期:ほぼ一年中
  • 珍しさ:★☆☆☆☆
  • 前翅外縁の中央部分が凹み、後翔外縁の中央部には突起がある。

 

裏 ⇩

 

キタテハ・オス(夏型)

 

ヒメウラナミジャノメ・オス

  • タテハチョウ科
  • 成虫出現時期:4月~10月(年に3回程度発生)
  • 珍しさ:★☆☆☆☆
  • 前翅に1つ、後翔に通常3~5個の眼状紋がある。

 

 

 

ルリシジミ・オス

  • シジミチョウ科
  • 成虫出現時期:3月下旬~10月頃(年に4~6回程度発生)
  • 珍しさ:★☆☆☆☆
  • 裏に橙斑がないことや尾状突起が無いことから、他のシジミチョウと区別できる。

 

 

 

ベニシジミ・オス(春型)

  • ジミチョウ科
  • 成虫出現時期:3月下旬~11月頃(年に4~6回程度発生)
  • 珍しさ:★☆☆☆☆
  • 前翅で中央部が広く橙赤色になり、近似種はおらず他種との識別は容易。

 

 

 

ミスジ(オス・メス不明)

  • タテハチョウ科
  • 成虫出現時期:5月~10月上旬(年に3~4回程度発生)
  • 珍しさ:★☆☆☆☆
  • 文字通り白い3本の斑紋が特徴。

 

 

 

キタキチョウ(オス夏型)

  • シロチョウ科
  • 成虫出現時期:6月~翌年5月上旬(年に4回~周年発生)
  • 珍しさ:★☆☆☆☆
  • 表裏とも地色は黄色で、表には一般に外縁黒帯がある。

 

ヒメアカタテハ・オス

  • タテハチョウ科
  • 成虫出現時期:4月~10月頃(年に3~4回程度発生)
  • 珍しさ:★☆☆☆☆
  • 中型。表は黒色で、赤色~赤桃色が一部または全体に広がり、全体頂部付近に白斑がある。

 

 

 

ムラサキシジミ・メス

  • ジミチョウ科
  • 成虫出現時期:6月下旬~翌4月頃(年に3~4回程度発生)
  • 珍しさ:★☆☆☆☆
  • 小型。表は紫青色で黒い縁取りがある。裏は濃褐色で不規則な斑点や帯がある。

 

 

 

ツバメシジミ・オス

  • ジミチョウ科
  • 成虫出現時期:4月中旬~10月頃(年に4~6回程度発生)
  • 珍しさ:★☆☆☆☆
  • 小型。表は外縁を除き紫青色で、裏は後翅の外縁にやや大きな黒点とそれを縁取る橙斑がある。また後翅には小さく突出した尾状突起がある。

 

 

 

ヤマトシジミ・メス

  • ジミチョウ科
  • 成虫出現時期:4月~11月頃(年に5~6回程度発生)
  • 珍しさ:★☆☆☆☆
  • 小型。都市部で最もよく見られるチョウの一つ。近年分布が北上している。

 

 

 

スジクロシロチョウ(メス夏型)

  • シロチョウ科
  • 成虫出現時期:4月上旬~10月頃(年に4~5回程度発生)
  • 珍しさ:★☆☆☆☆
  • モンシロチョウと類似するが、表裏・翅脈上の色が黒色を帯びる。

 

スジクロシロチョウ・オス

来年春にはゼフィルスと呼ばれるミドリシジミの仲間を撮影したいと思います。