(入笠湿原のサワギキョウ)
『蝶たちの世界』も今回でいよいよファイナル、第四回になります。実は、避暑と山野草観察を兼ねて、妻と猛暑の8月に長野県の高原に行って来ました。行ってびっくりしたのは、ここが蝶たちの楽園だったことです。そこで今回は平地では見られないチョウたちの様子をアップしたいと思います。なお、今回も引き続き日本チョウ類保全協会編『フィールドガイド 日本のチョウ』を使用しています。
入笠湿原・すずらん山野草公園
入笠山麓の標高1,734mに位置するこの湿原と、林道で繋がっている整備された「入笠ずずらん山野草公園」では花々に集まるチョウたちが数多く見られます。
ウラギンヒョウモン
- 珍しさ:★★★☆☆
- 後翅には銀白色の斑紋が全体に散らばる。全国的に減少傾向。
ヒカゲチョウ
- 珍しさ:★☆☆☆☆
- 平地~山地の樹林及びその周辺に生息し、普通に見られる。
クロヒカゲ・メス
- 珍しさ:★☆☆☆☆
- 平地~山地の樹林及びその周辺に生息し、午前中と午後に活発になる時間帯あり。
スジボソヤマキチョウ・オス
- 珍しさ:★★★☆☆
- 丘陵地~山地の森林的な環境に見られる。各種開発や植林などにより減少傾向。
スジボソヤマキチョウ・メス
アサギマダラ
- 珍しさ:★★☆☆☆
- 成虫は長距離移動を行い、2,000㎞以上を飛んだ記録がある。
ギンボシヒョウモン
- 珍しさ:★★★☆☆
- 後翅前縁の銀白斑の数が4つ(ウラギンヒョウモンは5つ)
ヒメキマダラヒカゲ・メス
- 珍しさ:★★☆☆☆
- 表は茶褐色で、亜外縁に黄斑と後翅に黒斑列が目立つ。
ヒメキマダラヒカゲ・オス
ヒメキマダラセセリ・オス
- 珍しさ:★★☆☆☆
- 小型、表は濃橙色で種によっては外縁が幅広く、黒褐色で縁取られる。
クジャクチョウ
- 珍しさ:★★☆☆☆
- 後翅に名前の通り孔雀状の瑠璃色に輝く斑紋あり。