(ナミアゲハ♀)
今回も『蝶たちの世界』の取り上げて行きたいと思います。意識してチョウたちを観察すると、意外にたくさんの種に出会っていたことが分かりました。県郊外の森林エリアや花々が咲いている公園にも普段は気がつかないチョウがいたり、あるいは県外の山地(探鳥地)では珍しい種に出会うことが出来ました。なお、今回も引き続き日本チョウ類保全協会編『フィールドガイド 日本のチョウ』を使用しています。
神奈川県・郊外エリア
ヒオドシチョウ・オス
- 珍しさ:★★☆☆☆
- 成虫で越冬後は翅が傷み、表の橙色が淡くなる。
コジャノメ・オス
- 珍しさ:★★☆☆☆
- ササが繁茂するなどの環境が悪化し、減少している場所も多い。
富士山北麓周辺
ヤマキマダラヒカゲ・メス
- 珍しさ:★★☆☆☆
- 標高のやや高い場所にある樹林周囲のササ群落が生息地。
アサマイチモンジ・メス
- 珍しさ:★★★☆☆
- 雑木林や農地の林縁部は低木林のほか、河川堤防の藪でも見られる。全国的に減少傾向にある。
ミヤマチャバネセセリ・オス
- 珍しさ:★★★☆☆
- 中央に大きく明瞭な白斑が目印。草原環境の悪化により全国的に減少傾向。
ウスバシロチョウ・オス
- 珍しさ:★★☆☆☆
- 丘陵地~山地の落葉広葉樹林の林縁から草地に生息している。
イチモンジセセリ・オス
- 珍しさ:★☆☆☆☆
- 4つの白斑が一列に並ぶ。都市の花壇など、様々な環境で普通に見られる。
ウラナミシジミ
- 珍しさ:★☆☆☆☆
- 裏の色彩・斑紋は♂♀で同様、本土では類似種はおらず、識別は容易。
ヒメシロチョウ・オス
- 珍しさ:★★★★☆ 絶滅危惧1B類
- 全国的に草原環境の減少や河川堤防の整備などによって減少傾向が著しい。
テングチョウ・オス
- 珍しさ:★★☆☆☆
- 森林や林縁、農地など日中、高所を敏速に飛翔し、各種の花や樹液などを訪れる。