(葛西臨海公園にて)
今回は4種のターゲットを狙い、野鳥観察に出掛けました。
4種のうち2種は絶滅危惧種に分類されているため、確認出来ればとてもラッキーと気を楽にして、ネット情報を頼りに、2カ所に車を走らせました。
厚木市七沢の調整池
調整池に着くと、早速ターゲットを探し池を一周しましたが見つからず、マガモやコガモ、そしてカルガモが仲良く穏やかに泳いでいる様子を確認するだけでした。
そんな中でも、マガモは光の当る角度で、頭部の金属光沢が緑から青味に変化し、とても美しく感じました。
撮影していると、池の中央で2羽のオスが諍いを起こし、一羽が飛び立つ姿をカメラに収めました。
その後、池をもう1周していると、対面で池の方にカメラを向けているバーダーの方に気付き、近づくと居ました…トモエガモです。1つ目のターゲットを確保です。
オスの繁殖羽は頭部に黒・緑・黄色・白の巴状(渦巻き状)の斑紋が入っているため、トモエガモ(巴鴨)と呼ばれるそうです。
絶滅危惧種Ⅱに分類されるほど生息数が少なくなり、バーダーにとって憧れの存在になっています。
葛西臨海公園
ここでは3つのターゲットを狙うつもりで、久しぶりに出向きました。
鳥類園
<上の池>
最初のターゲットが出没する「上の池」の海側でしばらく待ちましたが、一向に登場せず、センター近くまで歩きました。そこから「上の池」を覗くと、2羽のウグイスが葦原を飛び回っていました。(地元では1週間前からあの囀りが聞こえています。)
遊歩道を歩いてると3羽のアオジが餌を夢中に啄んでおり、全く飛び去る気配がありませんでした。(手前メス、後方オス)
< サンシュユ>…別名ハルコガネバナともいい、早春に黄色い花がマリ状に集まって咲きます。
<旧江戸川河口>
夏羽に換羽したハジロカイツブリが1羽悠然と餌捕りをしていました。
夏羽に換羽中のカンムリカイツブリを確認しました。
コサギの飛翔シーンを撮影しました。
同じくカワウの飛翔シーンもカメラに収めました。
<上の池>
鳥類園を一周して再び最初の狙いどころへ戻りしばらくすると、一斉にバーダーの皆さんのシャッター音が聞こえて来ました。ついに2つ目のターゲットであるクイナを確保しました。
とても臆病な性格なため、全身を撮影出来ませんでした。
その後、3つ目のターゲットを狙い再度センター近くまで行きましたが、残念ながら登場せず、今回は諦めました。その野鳥とはサンカノゴイです。次回に期待したいですね。
なお、「下の池」に鳥影はありませんでした。
西なぎさ
東なぎさと間の水路で、スズガモを初めて近くで観察することが出来ました。
西なぎさの防波堤の突端に目をやると、3人のバーダーの方が海にカメラを向け、熱心に撮影している姿を確認しました。
「もしや!?」と思い、駆け寄ると居ました。クロツラヘラサギです。4番目のターゲットを確保です。本当にラッキーでした。
この長い平らな口ヘラを上手に使い、夢中に餌を掬い取っていました。
クロツラヘラサギは東アジアにのみ生息する世界的な絶滅危惧種で、環境省のレッドデータブックでは、絶滅危惧種ⅠBに指定されています。
撮影していると、どういう訳かたくさんのバーダーの方が突然現れました。情報スピードに圧倒されますね。
クロツラヘラサギの撮影に夢中になっていると、岩礁にイソヒヨドリ・メスが現れて、達観した様子で海岸を見つめていました。
公園西側
整備された沢沿いを歩いていると、羽色の濃く綺麗なツグミに遭遇しました。
その後、前回出会った場所に行くと、やはり居ました。2羽のウソです。寒いためか2羽とも木枝でジッとしていました。
最後に
今回は4つのターゲットのうち、3つを確認することが出来ました。
その中でもクロツラヘラサギに遭遇できたことは望外の喜びでした。
これから季節が変わり、野鳥たちも入れ替わって来ると思いますが、その変化に季節感を感じながら、丁寧に野鳥観察を続けて行きたいと思います。