今回は『夏鳥を探して』シリーズの第7回目になります。
ある野鳥ブログを閲覧していたところ、ヨシゴイの飛翔シーンがとても美しく感じられました。当然の如く”行くしかない‟と思い立ち、初めて千葉県の北印旛沼に出掛けました。
北印旛沼
西印旛沼と合わせて「千葉県内最大の湖沼」です。もともとは一つの沼でしたが、戦後の干拓により二つに分かれ、水路を介して繋がっています。
また、探鳥地としても知られ、一年を通じ多くのバーダー達が訪れます。
沼周辺の葦原からは、たくさんのオオヨシキリの大きな囀りが聞こえてきました。
芝生ではヒバリが食餌していました。 正面から捉えてると冠羽が目立ち、とてもユニークな表情をしていますね(笑)
田んぼ周辺でも、雑草地でも、道路でも、多くのキジが散見され、違和感なく人間と共存している感じでしたね。
道路を横断しているキジ・オスを撮影しようと近づくと、威嚇されました。
かなり興奮したのか、膨れっ面(つら)していました。
ホオジロが ”チィ、チィ……‟と囀るシーンもあちこちで見受けられました。
ここでの探鳥は初めてで、どこにヨシゴイがいるか予備知識も無かったので、沼の周囲をあちこち探し回りましたが、なかなか分からず2時間経ちました。
もう諦めかけたころ、沼近くに数台の車が停めてある場所を見つけて、やっとここがスポットであることが判明しました。横浜から2時間以上かけてやって来た甲斐がありました。
スポットに立つと、数多くのヨシゴイが飛び回っていました。
ヨシゴイは全長 36㎝程度のサギの仲間では最も小さなサギです。そして、梅雨の始まる頃東南アジアからやってくる夏鳥です。
葦原の中にいるときは地味な色合いですが、飛翔している姿はとても美しいですね!
しばらくすると、葦原奥から突然猛禽が飛び立ちました。一瞬トビかと思いましたが、よく観察するとチュウヒだと分かりました。
やはり猛禽類はカッコいいですね!
かなりの時間、この葦原を旋回し餌を探しているようでした。
最後に
チュウヒが活動し始めてから、ヨシゴイは姿を見せることは無く、帰途に着きました。
葦原からはサンカノゴイの鳴き声も聞こえて来ましたが、居る間には姿を見せてくれませんでした。
冬場にも、稲敷と合わせて再訪したいと思います。