初夏をイメージする野鳥は?と聞かれれば、即”コアジサシ”と答えると思います。
あの颯爽としたフォルムを思い浮かべるたびに、初夏の青い空に想いを馳せることになります。
という事で、早速コアジサシに会いたくなりました。
酒匂川下流
各地にたくさんスポットがありますが、あえて「酒匂川下流」を選びました。
何故か……
海岸線で観察することが多いのですが、カメラに収めるには遠すぎる場合が多く、高速で飛ぶ姿をカメラにしっかりと収めることは難しいからです。
その点、「酒匂川下流」では、岸辺から10m以内の至近距離で飛び交い、ホバリングし、急降下して捕食するシーンをカメラに確実に捉えることが出来るからです。
<マメ知識>
小田原市に位置する「酒匂川」は、絶滅危惧種に指定されているコアジサシの集団繁殖地になっており、小田原市の「市の鳥」でもあります。
コアジサシは、5月に東南アジアから飛来し7月頃までに雛を育て、秋に東南アジアへ戻る夏鳥です。
酒匂川では「1個体も繁殖しない年が多い」という問題を抱えているため、産卵場所の整備には地元企業も参加しての市民イベントになっているようです。
≪飛翔シーン≫
≪ホバリングシーン≫
≪捕食シーン≫
最後に
小田原市民の活動の賜物(たまもの)で、当日のコアジサシは群れをなし、酒匂川を飛び回っていました。
オスのメスに対する愛情表現である「小魚の給餌シーン」も確認することが出来ました。
近いうちにたくさんの雛が生まれることと思います。
ともかくも、初夏を体感できた素敵な一日でした。