カワセミのまなざし

カワセミのまなざし

野鳥とクラシックギターへの強い想い

会津地方を巡る旅、そして思うこと

3年前から楽しみにしていた。

 JR東海「大人の休日俱楽部」のテレビCMで、吉永小百合五色沼にボートを浮かべ、双眼鏡を覗き込んでバードウォッチングしている姿を目にして以来、 無性に裏磐梯に行きたくなった。

 翌年の夏は稀に見る豪雨のため旅は中止となったが、昨年夏やっと念願が叶った。

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思いがけないこと

コーヒーブレイク

 

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昨年11月、ちょっとしたご縁があり一冊のエッセイ集を探すことになった。

 

作品名は「思いがけないこと

 

筆者は河野多惠子と言い、芥川賞谷崎潤一郎賞文化勲章等を受賞した昭和を代表する女流作家である。

 

残念ながら、一昨年の1月に88歳で亡くなられた。

 

 特に谷崎文学に造詣が深く、独特の情愛の世界観を引き継ぎ、谷崎潤一郎賞の選考委員も永年勤められた方だ。

 

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「氣」と「フォース」の比較論

 

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 週末に《スター・ウォーズ/ローグ・ワン》を観た。

 《スター・ウォーズ》のスピンオフ作品のためどうしようかと思ったが、評判も良く3連休で暇だったので、鑑賞後の夕食を兼ねて妻と出掛けた。

内容は従来通りの戦争活劇で、後半からスター・ウォーズらしく面白くなり、最後のシーンにはさすがにビックリした。

でも一番気になったのが、座頭市みたいな反乱軍の僧侶が「フォースと共にあらんことを!」と幾度も叫ぶところだった。

実は、お昼に聞いたラジオ放送のある言葉が重なったからだ。

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1月11日は「鏡開き」

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それは昨年夏 妻の一言から始まった。

 「お風呂に入る度にお湯が鏡に跳ねてしまうし、それが水垢になってしまうの」と困惑顔で呟いた。

日頃家事に疎いため、その日は丁寧にタオルで汚れを落とし拭き上げた。もうこれで当分やらなくてもいいだろうと、当然思った。

でも翌日も何故か気になり磨き上げた。そしてまた翌日も綺麗にし、洗面台の鏡まで手を出した。するともう”どうにも止まらない”。ピカピカになるまで磨き上げないと気が済まなくなった。

しかし、こんな事を続けている内に、「この清々しい気持ちは何処から来るのだろうか?」と多少の違和感を感じ始めた。

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「居場所は必ずあるんだよ」

友人や目上の人から言葉では無い。

 

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昨日観た映画からのメッセージだ。

この世界の片隅に』(監督:片淵須直 原作:こうの史代

アニメ映画、そして戦争もの、いつもなら当然見向きもしないジャンルであるが、今回はなぜか胸騒ぎがして、封切り後誰かに背中を押されるように先月劇場に足を運んだ。

胸騒ぎのわけは、この映画のファンなら知っていると思うが、クラウドファンディング」という手法で資金集めを企画をし、その趣旨に賛同した企業や個人が出資、応援し上映に漕ぎ着けたことに非常に関心があったからだ。 

鑑賞後、感動や涙や笑いや悲しみではない”言葉にできない感情”が沸き起こり、なんとも宙ぶらりんな思いが残った。

そして、この不安定な気持ちを整理し言葉にするため、昨日再度劇場に向かった。

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神童・天才と呼ばれるピアニストをよく耳にするが

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全く門外漢な話だが

 昨日届いたコンサートの案内チラシに"天才ピアニスト久々の来日"とあるのを目にした時、ふと昨年の出来事を思い出した。

 それはある秋深い週末の朝、何とは無しにBSの"クラシック倶楽部"を観た、と言うか聴いた時のこと。

そこには東洋系の顔立ちをした童顔の男の子がピアノの横に立っている。  こんなんで大丈夫?と正直思ってしまった。

そして彼は、バッハの「パルティータ第6番」を徐(おもむろ)に弾き始めた。

ピアノ演奏の良し悪しは全く判らないが、バッハは大好きなので、ケチを付けようと意地悪く冷ややかな眼差しでテレビを見つめる。

しかし、しかしだが第一音でヤラれた。その瞬間バッハの世界に引きずり込まれてしまった。

そこは瑞々しく知性的で"静謐"な世界。

演奏が終わると、テレビを観てるのではなく音楽を肌で感じてる自分にハッとした。 

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ちょっとした違和感

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ブログを始めることになったキーワードが「ちょっとした違和感」という言葉だ。

 

川村元気という作家(プロデューサー)が何気なく発した表現に何となく刺激され、自分の中に澱のように溜まっていたモヤモヤが少しずつ吐き出て来る気がして、それを言葉にしてみたくなった。

 

日常にある「ちょっとした違和感」をうまく捉えることが数年後に花開くとのことだが,その成果はともかく気になった些細な事でも記憶に留めて置きたいと思う。

 

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