3年前から楽しみにしていた。
JR東海「大人の休日俱楽部」のテレビCMで、吉永小百合が五色沼にボートを浮かべ、双眼鏡を覗き込んでバードウォッチングしている姿を目にして以来、 無性に裏磐梯に行きたくなった。
翌年の夏は稀に見る豪雨のため旅は中止となったが、昨年夏やっと念願が叶った。
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「お風呂に入る度にお湯が鏡に跳ねてしまうし、それが水垢になってしまうの」と困惑顔で呟いた。
日頃家事に疎いため、その日は丁寧にタオルで汚れを落とし拭き上げた。もうこれで当分やらなくてもいいだろうと、当然思った。
でも翌日も何故か気になり磨き上げた。そしてまた翌日も綺麗にし、洗面台の鏡まで手を出した。するともう”どうにも止まらない”。ピカピカになるまで磨き上げないと気が済まなくなった。
しかし、こんな事を続けている内に、「この清々しい気持ちは何処から来るのだろうか?」と多少の違和感を感じ始めた。
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昨日観た映画からのメッセージだ。
アニメ映画、そして戦争もの、いつもなら当然見向きもしないジャンルであるが、今回はなぜか胸騒ぎがして、封切り後誰かに背中を押されるように先月劇場に足を運んだ。
胸騒ぎのわけは、この映画のファンなら知っていると思うが、「クラウドファンディング」という手法で資金集めを企画をし、その趣旨に賛同した企業や個人が出資、応援し上映に漕ぎ着けたことに非常に関心があったからだ。
鑑賞後、感動や涙や笑いや悲しみではない”言葉にできない感情”が沸き起こり、なんとも宙ぶらりんな思いが残った。
そして、この不安定な気持ちを整理し言葉にするため、昨日再度劇場に向かった。
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昨日届いたコンサートの案内チラシに"天才ピアニスト久々の来日"とあるのを目にした時、ふと昨年の出来事を思い出した。
それはある秋深い週末の朝、何とは無しにBSの"クラシック倶楽部"を観た、と言うか聴いた時のこと。
そこには東洋系の顔立ちをした童顔の男の子がピアノの横に立っている。 こんなんで大丈夫?と正直思ってしまった。
そして彼は、バッハの「パルティータ第6番」を徐(おもむろ)に弾き始めた。
ピアノ演奏の良し悪しは全く判らないが、バッハは大好きなので、ケチを付けようと意地悪く冷ややかな眼差しでテレビを見つめる。
しかし、しかしだが第一音でヤラれた。その瞬間バッハの世界に引きずり込まれてしまった。
そこは瑞々しく知性的で"静謐"な世界。
演奏が終わると、テレビを観てるのではなく音楽を肌で感じてる自分にハッとした。
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