9月9日(土)、暑さも和らぎ絶好のお出かけ日和。<快晴、最高気温28℃>
”久しぶりに、ちょっと出かけようか⁈” と妻に聞くと
”この前テレビで江の島のことやっていたし、私もちょっと気になるスポットがあるから、江の島ならいいよ。”
”じゃあ、決まり”
ということで、「湘南ぷらり、江の島さんぽ」となりました。
学生の頃からずっと身近な存在で、正直関心が無く、一度も上陸したことはありませんでした。
でも、テレビで”ハヤブサ”や”イソヒヨドリ”がいることが分かっていたので、迷いはありませんでした。
JR横須賀線で鎌倉駅に着き、あの”江ノ電”に乗り込みました。
この路線図の通り、『江ノ島駅』は『鎌倉駅』から9番目の駅で約23分で到着です。
江ノ電とは
”江ノ電”こと「江ノ島電鉄」は1902年(明治35年)に開通したローカル線で、全長10㌔を34分で走り、鎌倉や藤沢の住民の足として活躍する一方、鎌倉の観光スポットをつなぐ観光客の足でもあります。
<江ノ電の一番の魅力は>
- 住宅街をぎりぎりに走り路面電車にもなれば、一方、突然目の前に湘南の海岸が現れ、海沿いを走り抜けるため、現実と非現実が混在している感覚が味わえること。
- 車両は緑色の4両編成で、コンパクトで可愛らしく愛着が湧くこと です。
始発の『鎌倉駅』です。
途中にある『極楽寺駅』で、ある映画のことを思い出しました。
その映画とは『海街diary』のことです。
この作品は、吉田秋生さん原作の漫画を実写化した作品で、2015年6月に公開されました。(監督:是枝裕和)
綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さん演じる香田3姉妹の住む家に、広瀬すずさん演じる異母妹のすずがやってくることから物語はスタートします。
そして、この四姉妹が住んでいる所(古民家)が『極楽寺駅』の近くなのです。
その後、ビックリするような大事件が起ることもなく、どちらかというと淡々としたエピソードが続きますが、何気ない日常の中に、姉妹それぞれの生き方や想いが描かれていて、観る人の心を温かくしてくれるストーリーに仕上がっています。
「家族を捨てた父が、のこしてくれた家族」がこの映画のキャッチフレーズです。
広瀬すずさんの瑞々しい演技は秀逸でした。あの美しい瞳の奥には何が潜んでいるのでしょうか?
湘南の浜辺を右手に眺めているうちに『江ノ島駅』に到着です。
『江ノ電スズメ』とは
通称「江ノ電スズメ」と呼ばれる、車止めに乗った衣装をまとった4羽のスズメが、乗降客を送り迎えしています。(車止めは2つなので合わせて8羽)
この服を作ったのは、江ノ島駅の売店に勤めていた女性で、20数年前のことです。(現在は2代目の方が担当しています)
冬の寒さを耐え忍ぶ銀スズメたちをかわいそうに思い、編み物が好きだったその女性が服を作ってあげたのが始まりだそうです。
月に1~2回衣替えし、大きなイベントの時も着替えし、今までに1,000着以上着替えたとのこと。
観光案内のリーフレットにも登場しています。
片瀬すばな通り商店街
江ノ島駅を出て左に曲がり、江の島に向かう商店街を「片瀬すばな通り商店街」と言います。
その中で特に目を引いたのは『玉屋本店』でした。
明治45年の創業以来、江の島の名店として親しまれてきた和菓子の老舗です。
かんばんの通り、神奈川県指定銘菓に選ばれた”ようかん”は評判で、特に、磯の香りの豊かなようかんが人気です。
駅から歩いて約5分、ついに江の島が目の前に現れました。
江ノ島の歴史
富士山を別格とすれば、江の島は、浮世絵に大変多く描かれた風景のひとつです。それほどに、江戸時代の江の島詣で(えのしまもうで)は一大ブームでした。
江の島は、湘南海岸に浮かぶ
『べんてん丸』に乗船
地下道を通り、弁天橋を歩いていると、途中で『江の島遊覧船』の案内が目に入り、あまり考えもせず、「天気もいいし、乗ってみよう!」となり、『べんてん丸』に乗船です。(片道:大人400円)
結果、正式な散策ルートとは真逆のルートをとることになりました。
遊覧船からの眺め
下の写真は『スタンドアップ パドルボーディング』というスポーツです。
全く新しいサーフィンのスタイルだそうです。
ウミネコの捕食シーンです。
トビが10数羽、低空飛行していました。
江の島では、「食べ歩き注意!トビが背後から襲ってきます!」との看板が立っています。
でも、飛翔の姿はカッコいいですね。
クルーザーも湘南の海にぴったりですね。
ヨット競技でしょうか? 一か所に集まって準備している様子です。
遊覧船を降りると、『江の島岩屋』に向かいました。
妻が気にしていたスポットとは此処のことでした。
江の島岩屋とは
長い歳月を経て波の浸食で出来た岩屋(=洞窟)は、第一岩屋(奥行152m)と第二岩屋(奥行56m)から成り立ちます。
「江の島の歴史」で記した通り、ここは古くから信仰の対象にされていました。弘法大師が訪れた際には弁財天がその姿を現し、また、源頼朝が戦勝祈願に訪れたとも言われています。 <一部パンフレットより>
中に入ると、外とは違いひんやりとした空気が全体を覆い、とても涼しく感じました。(入洞料 :大人500円)
第一岩屋の最も奥に進むと
下の写真の通り、照らされた岩の下に小さな穴があります。
冷たい風が吹いてきたら、それは「富士からの風で、富士山に通じている」との言い伝えがあります。
第一岩屋の出口に向かって歩くと……
階段の向こうに海が見えて来ます。ただそれだけです(笑)
第二岩屋に入ると
一番奥に龍神が待っています。江の島は古くから『龍神信仰』の地として栄えました。(※写真はありません)
<天女と五頭竜伝説>
その昔、鎌倉の深沢山中の底なし沼に五つの頭を持つ悪龍が住みつき、村人を苦しめていました。
子どもをいけにえに取られることから、この地を子死越(こしごえ)と呼んで恐れられていました。(=現在の”腰越”の地名由来)
西暦552年4月12日、突然起きた大地震により、子死越前方の海上に密雲が何日にもわたってたれこめましたが、10日後ぴたりと地震が収まり、天女が現れ、雲が晴れると今まで何も無かった海上に一つの島が出来ていました。
これが現在の「江の島」の誕生であるという・・・。
天女の美しさに魅せられた五頭龍は、結婚を申し込むのですが、悪行が止むまではと断られてしまいました。
その後、心を改め結婚することができたと云われています。
この伝説の天女が、江の島に祀られている『弁財天』といわれ、五頭龍が『瀧口明神社』として鎌倉市腰越に祀られています。
第二岩屋を出ると、江の島神社を目指して散策ルートを遡ることになりました。
パラセーリングが気持ちよさそうでした。
トビも気持ちよさそうですね。
『御岩屋道通り』を遡っている途中でお昼の時間になりましたので、混む前に食事することにしました。
昼食は磯料理『富士見亭』にしました。
お店の方が「今日は獲りたての生シラスが入荷しましたよ!」とのことで
妻は「生しらす丼」(980円)、私は「鉄火丼」(1,650円)にしました。
<しらす丼> 妻いわく、”すごく新鮮で美味しい”とべた褒めでした。
(※写真の白い部分は日光です)
<鉄火丼> 言う事なしの美味しさでした。
食後、歩道の 階段を上りきると
『龍神』との結びつきからか、立派な『竜宮』がありました。
『竜宮』の隣には、江島神社(奥津宮)が鎮座しています。
神社では、『タキリヒメノミコト』を祀っています。
拝殿の天井画『八方睨みの亀』が私たちを睨んでいます。
江戸時代の『酒井包一』の画として有名です。
さらに散策ルートを遡っていくと、美味しそうな饅頭屋さんがありました。
女夫で”メオト”と読むそうです。
「御岩屋道通り」を登りきると
『江の島サムエル・コッキング苑』があります。
ここは1882年(明治15年)に横浜在住のアイルランド人貿易商のサムエル・コッキングが土地を買収し、植物園として開園したことが端緒です。
現在は藤沢市の公園施設として整備されています。
和洋折衷で南国ムードに溢れる植物園としてとても人気があります。
(展望灯台と合わせて 大人:500円)
下の写真は昆明広場(春澤園)、 憩いの場です。
園内にある『江の島シーキャンドル(展望灯台)』です。
高さ59.8m、海抜119.6mの展望灯台からは、南に大島、西に富士山、東に三浦半島を望むことが出来ます。
展望台から階段を使い、降りている途中の風景です。
トビも海とマッチしていますね。
江の島の入り口に向かって階段を下りている途中の風景です。
この近くに2020年東京オリンピックの「セーリング競技会場」が設営されます。
階段を下って行くとそこには『弁財天・奉安殿』がありました。
江の島弁財天は、安芸の宮島、近江の竹生島と並び、日本三大弁財天の一つに数えられています。(伝説の天女が弁財天であるという説は説明した通りです)
鎌倉時代には「戦勝祈願」、江戸時代から「芸能・音曲上達祈願」に信仰目的が変化しました。
奉安殿の奥には江島神社(辺津宮)が鎮座しています。
島内にある三つの宮(辺津宮、中津宮、奥津宮)を総称して『江島神社』と呼び、それぞれの宮には、海の守護神である女神が祀られています。
辺津宮(へつのみや)は、『タギツヒメノミコト」が祀られています。
縁結びの神様でもあります。
御朱印も書いて頂きました。とてもバランスがいいですね。
やっと、さんぽも終わりです。(入り口の鳥居です)
弁天橋を渡りながら、青い空、青い海の中に『伝説の天女』を想い浮かべていました。
最後に
久しぶりの散策に、すこし体はつかれましたが、気持ちの良い疲れでした。
江の島のことを全く無知だったことがとても恥ずかしい気がします。
これからもカメラ片手に、散策を続けて行きたいと思います。
残念ですが、次のお楽しみに取っておきたいと思います。