最近久しぶりにテレビに映る彼女の姿を見かけました。
山口絵里子は、単身でバングラデシュに渡り、2006年に24歳で”マザーハウス”を立ち上げ、「途上国から世界に通用するブランドを創る」を企業理念として事業を始めるも、様々な困難に直面。4年後、その孤軍奮闘する姿が「情熱大陸」や「カンブリア宮殿」で紹介され、私は彼女の存在を意識することになりました。
起業して14年が経ち、「カンブリア宮殿」に再登場した彼女を見て、ふと気づいたことがあります。
現在、国内35店舗、海外11店舗、従業員約700名、世界6ヵ国に工場があり、コロナ問題で苦労はしていますが、大きな飛躍を遂げたと言っていいでしょう。
気づいたことは、その笑顔のこと。
アメリカで初の女性副大統領となる「カマラ・ハリス」が演説の時見せたような、”力強く、自信に満ちた笑顔”ではありません。
”とても自然で、正直で、嫌みのない笑顔” そう感じました。
なぜそう感じたのか? その答えを考えてみました……
あんなにもイバラの道を進み続けてきたのに?
3年前、彼女は自身のブログで「私は何者なのか」と自問し、「でも自分ではとてもシンプルな人間だと思っている」と自答しています。
でもそれでは疑問は解けません。
参考までに、彼女のここまでの歩みを簡単にまとめると
ここから一つわかることは、彼女は<きわめて強い反骨精神を持ち、一方でいつでも前向きで楽天的である女性>であること。
このことは疑問に対するひとつの解答かもしれません。
しかし、それだけでは無い気がします。スッキリしません。
私の勝手な憶測ですが、そのような精神スタイルを持つようになった根底にあるのは<ご両親の深い愛情>ではないでしょうか。
父親は不動産経営を行っているかたわら、陶芸教室を開催している陶芸家とのこと。母親は茶道を嗜むそうです。
おそらく、小さい頃からいじめに遭い不登校になっても、ご両親は暖かく彼女を包みこみ、得意にしていた美術に打ち込む姿をひたすら応援していたのではないでしょうか。
愛情に満たされた人間は、どんな困難にもしなかやに対応することが出来て、一方で他人にも優しく接することができます。
私は勝手にそう想像しました。それが私のもう一つの解答です。直接彼女本人に聞いてみたいですね。(笑)
実は、この記事の構想をまとめた後に、カンブリア宮殿のホームページを見たところ、面白いコメントが記載してありました。
番組司会者・村上龍の編集後記
「(困難にぶつかっても)解決の糸口を何とかして見つけ出し、いつの間にか、笑っている。これまでもそうやって自然な笑顔を得てきた。確証のある、強い笑顔なのだ。」
村上氏もやはり、彼女の笑顔が印象に残っているようですね。
しなかやな絵顔の向こうに、新しい女性起業家の理想的な姿を垣間見ることが出来ました。
(追記)
その後、彼女のような笑顔を見せる女性がいないか探していたところ、通勤電車の中、ふと二人の女性の笑顔が脳裏に浮かんできました。
勝手な思い込みですが、三人ともその歩みに共通点がある気がします。
皆様はいかがでしょうか?