今月の中旬、とても希少なカモメが姿を見せているとの情報をもとに、久しぶりに海岸干潟に出向いてみました。
ふなばし三番瀬海浜公園
「三番瀬」とは、古くから漁業関係者が使用していた漁場の通称名で、東京湾の最奥部の埋め立て地によって囲まれた位置にあり、千葉県市川市・船橋市の沖合いの浅瀬の一部を指します。
そして、野鳥観察で有名になっているこの干潟は、実は人口干潟のことを指します。
当日朝は薄曇りで、しかも逆光のため、あまり発色がよくありませんでした。そんな状況下、最初に撮影した鳥は、ハマシギを背景としたユリカモメでした。
次に登場したのは、冬羽のダイゼンでした。夏羽になると全体的に黒味が増します。
ダイゼンのそばには、冬羽のハマシギが群れをなしていました。 夏羽は腹が黒くなります。
しばらくすると、ウミアイサ・メスが 近づいてきました。
☟ウミアイサ・オスもそばをのんびりと泳いでいました。
☟ウミアイサのファミリーでしょうね。
冬羽のセグロカモメが一羽、佇んでいました。
お昼を過ぎると、雲が取れ快晴となり、撮影環境も良くなりました。
☟ミユビシギ(少しハマシギも混入)群団の行進です。スズガモが号令役のように見えますね(笑)
ミユビシギの群団飛行です。その中に何羽かハマシギがいるのがお分かりでしょうか?
次に登場したのは、ミヤコドリの群れです。ミユビシキやハマシギに比べると、かなり大きいですね。
ご存知の方も多いでしょうが、古い時代(平安?)に都鳥とはユリカモメのことを指していたらしいですね。
そして、現れました!今回一番会いたかった野鳥、絶滅危惧種のズグロカモメでした。快晴の中、バーダー達をおちょくるかのように、海岸線を飛び回っていました。
それにしても、夏羽のズグロカモメは文字通りガングロで、とてもユニークで、それでいてとても可愛いですね。
冬羽のズグロカモメにも出会うことが出来ました。
最後に
これから干潟を舞台としたシギ・チドリの<春の渡り>が始まります。
4月からは野山にも夏鳥が姿を見せます。5月までがバードウォッチングの最盛期となりますね。
いまからドキドキです……。