地元も本格的な紅葉シーズンに入り、しかも晴天が続いているためか、ついつい野鳥観察をしたい欲望にかられ、県北西の湖に出掛けました。
県北西のダム湖
湖周辺の林道は、近年バードウォッチングの名所として知られています。その林道に架かるひとつの橋に多くのバーダー達が三脚を立て、じっと上空を見つめている姿をよく見かけます。実は「森の王者」といわれる大型の猛禽が時々登場するため、虎視眈々とその姿を狙っているようです。
その日は、そこから林道の散策をスタートしたところ、偶然皆が上空を目がけてカメラを向けているところに遭遇しました。そして、運良く「森の王者」の姿を見つけることが出来ました。
「森の王者」とは絶滅危惧種IB類のクマタカのことで、大型の猛禽類としてイヌワシと同様、森林生態系の頂点に位置する野鳥だそうです。
上空約100mのところを、悠然と旋回していました。
顔の黒さから多分成鳥・オスと思われます。
鷹斑(たかふ)と呼ばれる羽模様がとても美しいですね。
貴重な体験をした興奮状態をこらえて、林道散策をスタートしたところ、しばらくして、チッチッとアオジらしき鳴き声が聞こえて来ました。じっとその場で佇んでいたところ、何とクロジ・オスが登場してくれました。自分にとっては縁起のいい野鳥なので、ニンマリでした。
テングチョウ
ヤマセミのスポットに到着すると、そこではまた、多くのバーダー達がシャッターを切っていました。湖の対岸約100m先に米粒ほどに見えるヤマセミが魚捕りしていました。非常の遠く、コントラストも強く、証拠写真にしかなりませんが、取りあえず撮影しました。ご容赦願います。
美しい羽模様ですね。☟
ヤマセミの撮影を終え更に林道を進むと、懐かしい鳴き声が聞こえて来ました。しばらくすると、ルリビタキ(メスタイプ)が登場してくれました。
再び歩き始めると、林道の上空を ”あれ、上空に猛禽がいる!”と独り言。さっき撮影した高さより低いところで、こっちに向かってクマタカが飛んできました。こんなこともあるのですね。思わず、夢中でシャッターを切りました。
何度観ても鷹斑が美しいですね。👆☟
林道の出口付近で、これまた久しぶりにガビチョウと出会いました。
最後に
「森の王者」は何度画像を見返しても、その時の感動が再び思い起こされます。
<悠々と大空を飛翔し、下界を俯瞰する>その姿に、普段感じない尊厳と畏怖の念を感じました。