(飯岡漁港)
最近、いろんな野鳥関連ブログを閲覧していると、九十九里浜海岸に関する記事を目にすることが多く、とても気になっていました。
そこで、快晴が見込めたこの前の日曜日に思い切って、半日で九十九里浜海岸を縦断する無謀な探鳥の旅に出掛けました。
スケジュール
以下のポイントを半日で巡る超ハードスケジュールを組みました。
横浜⇒首都高湾岸線⇒アクアライン⇒房総横断道路⇒「一宮川河口」⇒「片貝漁港」⇒「旭市の海岸」⇒「飯岡漁港」⇒「銚子漁港」⇒「波崎新港」⇒「利根川下流地域」⇒東関東自動車道⇒首都高羽田線⇒横浜
半日旅の狙い
観察ポイントは全く白紙の状態でしたので、とにかく場所を確認して次回以降の訪問時に迷うことが無いようにすることが第一の狙いでした。
一宮川・河口付近
午前9時過ぎに到着しました。(自宅から約2時間)予定通り、天気に恵まれ風も比較的穏やかでしたが、前日に「春一番」が吹いたため、そこがちょっと気になりました。
☟海岸はサーフィン客で大賑わいでした。
海岸のサーファーたちを見つめる美しいイソヒヨドリ・メスが印象的でした。
一宮川の河口付近を見渡すと、最近様々な海岸でよく見かけるクロガモのツガイが確認出来ました。
餌付けされているコブハクチョウ2羽が悠然と泳いでいました。
残土置き場の小高い場所から河口全体を見渡していると、突然ミサゴが飛んで来て、上空でホバリングを始め、水面をじっと睨んでいました。☟
時々、水面近くを旋回することもありました。☟
しばらくすると、急降下して水面をアタックし、魚を掴みとりました。☟
見事捕獲に成功し、魚を掴み取り、意気揚々とテイクオフしました。☟
徐々に高度を上げていきます。☟
旋回しながらさらに上昇して行きます。☟
どんどんとカメラの方向に近づいてきます。☟ ドキドキ感満載です!
ついに目の前を通過しました。☟ やあ~それにしても凄いシーンを目撃しました。
片貝漁港
ミサゴの獲物捕獲シーンの余韻を味わいながら、次の目的地を目指しました。
10時半に現地に到着し、漁港内を見渡すと、ここでもクロガモ・オスを目撃しました。☟
次の見つけたのは、キンクロハジロ の群れでした。
カンムリカイツブリも数羽ゆったりと泳いでいました。
漁船の近くではホシハジロ・オスが羽根休み中でした。
旭市の海岸
11時半にポイントとなる「かんぽの宿 旭」の前に広がる海岸に到着です。このころには気にしていた風が急に強くなってきました。
海岸を見渡すと突堤があり、その先端まで行くと荒波にもまれている初見のシノリガモ・オスを2羽観察することが出来ました。シノリガモは全長42㎝の冬鳥で、オスは全体がほぼ黒味のある青色で、顔から体にかけて大小長短の白色斑をいくつももっています。
☟波の荒い磯のある海岸に生息していることが多いようです。
突堤の内側は一部砂地に覆われており、そこに一羽のミユビシギが飛んで来ました。カモメたちも沢山いましたが、観察する余裕はありませんでした。(識別する能力もありませんが…)
駐車場へもどる途中で、ホオジロ・オスを発見しました。
飯岡漁港
12時半に到着しました。漁港内を車で一周しましたが、片貝漁港で観察した野鳥と同じメンバーでしたので、あえてここでは紹介しません。
それよりも気になったのは、漁港から見上げた岬に立つ灯台でした。そのため、あまり時間を無かったのですが、ちょっとだけ行ってみることにしました。
ここは刑部岬(高さ60M)と言い、この岬から航行の安全を見守るのは飯岡灯台 と言うそうです。強風でしたが、ここからの眺めは見事でしたね。
銚子漁港
13時半に到着です。ここは第1漁港から第3漁港まであり、コンビニでお昼ご飯を買い、第3漁港で昼食を取りました。
さらに風は強くなり、観察できるのは膨大な数のカモメたちばかりで、知識のない私にはどうにも太刀打ち出来ないことが分かりました。多少意気消沈気味で漁港内を見回していると、初見の冬鳥アカエリカイツブリ(冬羽)を確認することが出来ました。全長47㎝の大型のカイツブリ類で、夏羽では首から胸が赤褐色の羽毛で覆われるため、和名の由来となっています。
波崎新港(はさきしんこう)
午後2時半、茨城県神栖市にあるこの漁港に到着しました。相変わらず風は強いままでした。
漁港奥まで車を走らせ、港内を見渡すと、目の前でビロードキンクロ・オスが食餌していることに気付き、ちょっとびっくりしましたね。
☟今回は初めてビロードキンクロのオス幼鳥を観察出来ました。
利根川下流地域
ようやく海岸に生息している野鳥たちの観察が終わり、この地域に到着したのは、午後3時半過ぎでした。ここでの探鳥の狙いはずばり猛禽類です。
川沿いに堤防を歩き始めると、いきなりハイイロチュウヒ・メスが飛び出してきました。 ☟
しばらくすると、国内型チュウヒ若鳥が登場しました。
独特の風貌ですね。
次に登場したのは、国内型チュウヒ成鳥でした。☟
更に別の国内型チュウヒ成鳥も登場です。かなりの数がいるようですね。 ☟
やはり猛禽はカッコいいですね!
前方を気にせず、葦原に夢中になっていると、突然3羽のキジ・メスが歩道から葦原に飛び逃げました。
西陽が射すようになったころ、 新たに別の国内型チュウヒ若鳥が葦原に登場しました。
最後に
結局1時間程度で5羽のチュウヒと遭遇することが出来ました。
そして午後5時にここを後にして、帰途に着きました。(午後7時半に自宅着)
駆け足の探鳥の旅でしたが、とても刺激的な半日でした。今後はもっとカモメのことを勉強して、銚子漁港の探鳥にチャレンジしたいと思います。