本シリーズもお約束通り、最終回になりました。
ジャンルを問わず、ちょっと前の、ちょっと"CoolなSound"をお届けしようと思い、第1回目はパキスタン人を父親の持つ「RUMER」の女性ボーカルを、第2回目は北欧で活躍している米国人「スティーブ・ドブロゴス」のピアノをご紹介しました。
ちょっと前の、ちょっと"CoolなSound" <第1回> - カワセミのまなざし
ちょっと前の、ちょっと"CoolなSound" <第2回> - カワセミのまなざし
そして最終回は、日本を代表する国際的な音楽家「坂本 龍一」のセッションアルバムをご紹介したいと思います。
そのアルバム名は「CASA:MORELENBAUM2/SAKAMOTO」
<その中身とは>
坂本龍一によるプロジェクト、morelenbaum2/SAKAMOTO(モレレンバウムツー/サカモト)によるアルバム「CASA」は、2001年7月にリリースされ、ブラジル音楽/ワールドミュージックとして異例のセールスを記録し、今も名盤CDとして多くの音楽ファンに愛されている作品となっています。
具体的には、ボサノヴァの創始者として『波』、『潮流』など幾多の名作を残したアントニオ・カルロス・ジョビン。そんなジョビンを敬愛してやまない坂本龍一。その偉大な音楽家へのトリビュートアルバムです。
アルバム「CASA」は、長きに渡りジョビンと演奏活動を共にしたミュージシャンであり、映画音楽監督としても知られるチェロのジャキス・モレレンバウム、その妻でやはりジョビンのバンドで活動したヴォーカルのパウラ・モレレンバウム、そして坂本龍一の3人が中心となって制作されました。
タイトルの“CASA”がポルトガル語で”家(HOME)”を指すとおり、敬愛するジョビンのリオ・デジャネイロの”自宅(HOME)”で、ジョビン愛用のピアノを坂本龍一が演奏し、ブラジルの大自然に育まれたジャキスの豊潤なチェロと、凛とした美しさが響くパウラのヴォーカルによる奇跡のアンサンブルによって、ジョビンの魂が宿るかのような慈愛に満ちた音楽が生み出されました。
ではそのアルバムから3曲お届けしたいと思います。
ボサノバの特徴である<シンプルで軽やか>な雰囲気を存分に発揮させながら、一方でサウダージを感じさせ、しかも計算された音楽理論が背景にある<坂本ワールド>に満ち溢れています。
この猛暑の夜、こころ穏やかに過ごすには最高のプレゼントだと思います。
では、どうぞお聴きください。
<AMOR EM PAZ>
失った恋、過ぎ去った愛を透明感ある歌声で切なく歌い上げます。
<BONITA>
このアルバムの中では、特に評価の高い演奏です。
<O GRANDE AMOR>
曲としては、特に有名な一曲ですが、イントロが上手く工夫されていて、おしゃれで、しかもボサノバの基本に忠実で、坂本ワールド満載です。
いかがでしたか?
少しは夏の夜の安眠をお手伝い出来たでしょうか?
野鳥のみならず、これからも音楽の発信も続けて行きたいと思います。
お楽しみに(^^)/
あ!それから次回は野鳥観察の記事をアップします。
乞うご期待!