クラシックギターとの出会い
この楽器との付き合いは30年以上になります。
中学生の時でした。ある日、兄が友達から譲り受けたクラシックギターが二人の子供部屋に立て掛けてありました。
兄はあまり関心が無いようでしたが、逆に私は興味津々で、弦に触れるとその響きに惹きつけられ虜になりました。そして高校・大学・社会人と弾き続けました。
30代になりますと、さすがに仕事が忙しくなり中断する時期もありましたが、子供達が大きくなったのを契機に、改めてプロの先生につき10年近く練習を重ね、今日に至りました。
現在は演奏力研鑽のため、毎月市民ホールなどで開催されるプチコンサートに参加しています。
クラシックギターは決してメジャーな楽器ではありません。でも魅力的なところはたくさんありますので、その魅力を少しづつでも、しかも定期的にお伝え出来ればと思っています。
第1回目は、クラシックギターの音の魅力をお伝えします。
クラシックギターの音の魅力は「包み込むような優しさと、深く切ない叙情性と、キラキラした明るさ」だと思います。
おそらく、そう聞こえるのは材質・弦・爪使用のためだと思いますが、詳しい説明は次回にしたいと思います。
今回は取りあえず、聞いて感じて下さい。
私なりにバランスを考えて、3曲を準備しました。
1.J.S.Bachの「G線上のアリア」
- 演奏:Per-Olov Kindgren(ペオキングレン)
- 皆さんご存知の名曲ですが、クラシックギターでも編曲次第で神聖な味わいを感じることができます。
- 演奏家はスウェーデン出身で、作曲家でしかも大学教授です。
2.Agustin Barriosの「最後のトレモロ」
- 演奏:Kyuhee Park(パク・キュヒ)
- Barriosは19世紀パラグアイで活躍した作曲家です。
- そしてこの曲は、クラシックギター独特の奏法「トレモロ」を使った哀愁漂う名曲です。
- 演奏家は韓国出身ですが、実は19歳から日本を拠点に活躍しています。世界の著名なコンクールを数多く制覇している若手実力者です。とてもチャーミングな女性で人気も高いですね。
3.Marco Pereiraの「Frevo」
- 演奏:Celil Refik Kaya(セリル・レフィク・カヤ)
- 現在活躍中のブラジル人作曲家が作ったラテン系で明るい曲です。クラシックギターでもこんなカッコいい演奏ができます。
- 演奏はトルコ出身の25歳若手演奏家で、私が個人的に一番気に入っています。
私のニックネームは、実は彼の名前「Kaya」から取ったものです。
3曲いかがでしたか。 少しでもクラシックギターの魅力を感じて頂ければとてもうれしい限りです。