カワセミのまなざし

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野鳥とクラシックギターへの強い想い

小池都知事って意外にやるかも⁈ ~国政進出までの軌跡~

 

・記事最新更新日 2017/11/4

「メリーちゃんとハリーくん」って何?

 今、話題沸騰している絵本……ではありませんよ。

 2017年度の東京都予算案を小池知事が説明する時に生まれたキャラクターのことです。

 「メリハリ」のついた予算案であることを印象付けるため考えたそうです。

羊の「メリーちゃん」が無駄の排除を、ハリネズミの「ハリーくん」が重点配分した予算をPRする事になりました。

予算案発表の一週間前になって急にキャラクター製作を外部発注しましたが、使用権の問題もあり最終的には、局内の絵心ある30代の男性職員が作成したとの裏話があります。

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  「政治とカネ」の問題

小池知事は「政治とカネ」問題で辞職した舛添前知事の後任として、昨年7月自民党の反対を押し切って出馬しました。結果、圧倒的な支持で当選しました。

就任当初はスタンドプレーを演じるだけの役者政治家と評されていました。

特に「オリンピック問題、豊洲移転問題」をTVでアピールしたことはご存知の通りです。

でも最近大きく風向きが変わりました。

この2つの大きな問題を外野の騒音を気にせず、立ち止まって見直したことが良い結果を持たらしました。

「ソフトでしなやか」なブランドイメージ 

 小池知事はイメージ戦略が得意ですね。

藍色の市松模様をあしらった風呂敷やトートバックはその象徴ではないでしょうか。

風呂敷はスカーフにもなり、とても素敵ですよね。知事自らスカーフとして着飾る姿は、オシャレで凄くかっこいい。

この風呂敷が1日で完売したのも納得ですね。

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今回、5年ぶりのマイナス予算案を発表するにあたり最大の演出効果を狙ったものが「メリーちゃんとハリーくん」です。

「予算という聖域」に足を踏み入れる際、最大限のクッションを準備した気がします。

 小池知事のイメージ戦略の構成要素を自分なりに次のように考えました。

ソフト

わかりやすい

親しみやすい

目に訴える

女性目線

常に海外を意識

これらの要素を踏まえると、風呂敷のこともキャラクターのこともよく理解きます。

小池知事は自民党時代、党の広報本部長を務めていました。その時の経験も活かされているのでしょう。

 

常に「都民ファースト」を掲げて、したたかに「ソフトでしなやか」なブランドイメージを確立して来たら、自民党にとって最大の脅威になるでしょうね。今、既にそうかもしれませんが。

 

 これからのこと

 実績を積み上げた後

パラダイムシフト(=発想の転換)が必要なんです“ と

得意のカタカナ言葉使い、 都民に語りかける小池知事の自信に満ちた顔が、今から目に浮かびます。

 

小池都知事の現況(2017/2/12)

千代田区長選、小池都知事支援の現職が当選(2/5)

現職の石川雅己氏が、自民党が推薦する与謝野信氏に圧勝しました。

対立する自民党東京都連との「代理戦」であり、改めて小池氏のパワーを見せつけた選挙でしたね。

今夏に都議選が控えている中、小池都知事は「都民ファーストの会」から40人程度を擁立する予定です。

自民党とっての最大の脅威が、刻々と忍び寄って来ています。

これからの小池都知事の動向に、ますます目が離せないですね。

 

小池都知事の人生転機について(2017/3/2) 

先週、テレビのトーク番組に出演した小池都知事は、とても興味深く重要な話をしました。

その内容とは、若いころ体験した2つの「死を意識した」出来事のことです。

★ひとつは、1973年に発生した第4時中東戦争でのこと。当時、21歳だった小池氏は商社の人間と連れ立って、リビアトリポリで通訳のアルバイトに従事していました。しかし、現地での交渉が長引いたため搭乗予定だったエジプト行きの飛行機予約を取り消しました。すると、その飛行機は領空侵犯の疑いをかけられ、イスラエルに撃墜された、というでした。
★もうひとつは、タイのバンコクでも、小池氏の乗るはずだった飛行機が着陸に失敗する事故を起こし、乗員乗客が全員死亡した、ということです。

 

 この背筋が凍るような体験が、小池都知事の人生観を大きく変え、「拾った人生だから」との思いが、現在の《肝の据わった政治姿勢》に繋がったのではないでしょうか。

 

不思議な因縁について(2017/3/5)

渦中の人、元東京都副知事『浜渦 武生』氏小池都知事との間に浅からぬ接点があるようです。

実は、小池都知事は石原氏より古くから浜渦氏と知り合いです。

半世紀ほど前、浜渦氏は小池家に世話になっていました

小池都知事の父、勇二郎氏は兵庫県芦屋市で貿易商を営む傍ら、政治にもかなり傾注していました。「スメラ塾」という政治塾に通いながら、保守志向の若者の面倒をよくみていました。

その若者のひとりが大学生だった浜渦氏で、小池家の別棟に住み、勇二郎氏の長男と仲良くしていたようです。5歳下の百合子氏は当時甲南女子高に通っていました。)

勇二郎氏は勢いづき、衆院選に出馬しましたが、長男や浜渦氏の応援もむなしく落選しました。百合子氏も選挙事務所の片隅で泣いていました。この悔しさが百合子氏のその後の人生を変えたとも言えます。

 

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2週間後、石原氏と浜渦氏は都議会「百条委員会」に引き出され、小池都知事と相対することになります。

この皮肉な巡り合わせは、あまりにも不条理な気がします。

それがたった一度の人生なのでしょうか。

 

 小池知事の人気は依然として高いですね。(2017/4/4) 

東京都内の有権者を対象にした朝日新聞社世論調査で、小池百合子知事の支持率は74%と非常に高い結果が出ました。

一方、7月の都議選で小池知事を中心とする地域政党都民ファーストの会」が単独過半数を占めた方がいいか尋ねると、「占めた方がよい」と「占めない方がよい」が41%で並びました

都議選の関心度を尋ねると、「大いに関心がある」は37%、「少しは関心がある」は51%、「関心はない」は12%。このうち「大いに関心がある」層では、都民ファースト過半数獲得について「占めた方がよい」は49%、「占めない方がよい」は39%でした。


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現時点での都議選の投票先を尋ねると、自民31%、都民ファースト20%、共産7%、無所属7%、民進7%、公明4%、維新1%など。「大いに関心がある」層に限ると、都民ファーストが34%と最多で、自民19%、共産11%、公明7%、民進5%などでした。

小池氏を「支持する」と答えたのは男性73%、女性74%でほぼ同じ。年代別でも、30代以上はいずれも70%以上の高率でした。

支持政党別でみると、小池氏と対立する自民の支持層から78%の支持を受けているほか、民進や共産の支持層も5~6割程度、全体の44%を占める無党派層の支持も73%にのぼりました。

7月の都議選で小池知事を中心とする地域政党都民ファーストの会」の優位は揺るぎ無いものになってきましたね。

 

 タイム誌「世界の100人」に選出されました。(2017/4/20)

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米誌タイムは20日、恒例の「世界で最も影響力がある100人」を発表し、日本からは「イオニア(開拓者)部門」で小池知事が選ばれました。

政治やビジネスで男性の影響力が強い中、初の女性の東京都知事として「先駆者で、日本と世界の女性の模範」と評されました。

選出理由は、自身も女性であるパリのアンヌ・イダルゴ市長が寄稿。より持続可能で他者を受け入れる寛容な街をめざす姿勢に触れ、「彼女のビジョンが将来にしっかり向けられていたことに感銘を受けた」と高く評価したようです。

小池知事の知名度は一層グローバルになって来ましたね。

 

 都議選の行方について~投票日(7/2)迄残り2か月を切り~(2017/5/5)

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小池知事の基本的な選挙スタンス

都政をスピーディーに進めるため、過半数の勢力を目指すことです。

地域政党都民ファーストの会」と公明党など協力勢力で、都議会過半数となる64議席以上の獲得を目指します。

都議選の勝利にこだわるのはなぜでしょうか。

その理由1:国政と地方政治の仕組みの違いにあります

議会の多数派が政権を握る「議院内閣制」の国政と異なり、地方は首長と議会がそれぞれ選挙で選ばれる「二元代表制」を採用。米国の「大統領制」とも比較されるように、首長に予算編成権など強い権限がありますが、首長と議会多数派の考え方が異なれば、予算成立が危ぶまれる事態になります

都議会を自らの考えに近い勢力で占めると、議会運営の主導権を握り、予算や条例などが円滑に都議会を通過することが出来ますし、自身の政策実行力アピールにもなります。

その理由2:都議選での勝利の勢いに乗り、国政進出を視野に入れることです

知事周辺では、将来の国政進出に関して「知事がゴーサインを出せば」と準備を進める考えを示しているようです。

都議選勝敗のカギ

都議選は42選挙区で定数127議席を争います。定数8人の世田谷区など選挙区人口によって定数が1~8人まで幅広く、勝敗のカギを握るのは「複数区」の戦いです

都民ファーストは複数区に2人以上の公認・推薦候補を擁立する方針。新人や女性を多く含め最終的な候補者は60人規模となる見通しです。「東京大改革」を掲げ、自民党都連との対決姿勢を鮮明にします。

自民党の戦略

60人を擁立する自民党豊洲市場江東区)の移転問題などテーマを絞り、小池氏の政治姿勢を問う戦略です。全選挙区で「自民VS都民ファースト」の構図となりそうな中、複数区の「共倒れ」を防ぐ戦略が求められています。

その他野党の動向

  • 昨年、自民党との連携を解消した公明党は、23議席を目指します。都民ファーストと政策協定を結び、小池氏と並ぶポスターも作製しました。
  • 共産党は小池氏とは「是々非々の関係」とのこと。
  • 民進党系の「東京改革議員団は5月1日現在、公認候補36人のうち、現職を含め14人が離党届を提出。「離党ドミノ」が止まりません。

 

都議会選(7月2日投票)まで残りあと2か月を切り、いよいよラストスパートですね。

小池知事の手腕がとても楽しみです。

 

 

都議選の行方について(その2)~投票日(7/2)迄残り1か月余り~(2017/5/30)

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東京都の小池知事は30日、地域政党都民ファーストの会」の代表に就任する予定であることを明らかにしました。

同日、都庁内で記者団に語り、都議選(7月2日投開票)に向けた総決起大会を開く6月1日に就任することになりました。

小池氏は「さらに都民ファーストの志と政策を実行するために知事、代表という形を取りたい」と述べ、自民党の党籍については、「進退伺は既に出している」として、同党の判断に委ねる姿勢を示しました。

小池氏が党のトップに就くことで党勢の浮揚を狙います。「都民ファーストの会」は昨年9月、小池氏による政治塾を運営する政治団体として発足。今年1月には、知事特別秘書の野田数氏を代表とする地域政党となりました。

小池氏は当初、知事の職務に専念するとして党内の役職に就いていませんでしたが、4月下旬に特別顧問に就任。同党の公認候補の応援演説を行うなど、都議選に向けた動きを活発化させていました。

支持層が伸び悩んでいる中、満を持してのトップ就任ですね。

この戦略は当初予定通りなのでしょうね。

支持率の動向が気になります。

 

ついに自民党に対し、離党届を提出(2017/6/1)

東京都の小池知事は、地域政党都民ファーストの会」の代表に就任することに伴い、党籍が残っている自民党に対し、1日午後、離党届を提出しました。

小池知事のコメント

  • 都民ファーストの会の代表に就任することが一つの境目と考えた。候補者たちがしっかりと活動できる舞台を確保し、そのために先頭に立つ」と述べ、党勢拡大を図るため、みずからが前面に立って都議会議員選挙の候補者の支援にあたっていく考えを示しました。
  • 一方、都議会を構成する地域政党の代表に都知事みずからが就任することによる、知事と議会との緊張関係を問われたのに対し、「これまでの都議会にチェック機能はあったのか。なかったから豊洲市場の問題でも高コスト構造を膨らませた。条例の1本も出すくらいの勢いの議会にすべきであり、都政のチェックもせず、政策的な立案もしないならば、都民にそうした姿勢を問うことが今回の選挙につながるのではないか」と述べました。

自民党・東京都連会長を務める下村幹事長代行のコメント

  • 党本部で記者団に対し、「地域政党の代表になるということは、自民党とは相いれないので、やっと決断されたのかという感想だ。これで、都議会議員選挙の構図は、非常にわかりやすくなった。都民ファーストの会議席が増えることは、都政の停滞を生むだけであり、徹底的に戦う中で、どちらが本当に都政にとって望ましいのか、政策で正々堂々と訴えていきたい」と述べました。
  • また、「離党届は、小池知事の秘書が持ってきて、受け取ったわけだから、引き止めない。小池知事も腹をくくっているだろうし、こちらも腹をくくってやっていきたい」と述べました。自民党は、小池知事の離党届の取り扱いについて、今後、党紀委員会を開くなどして、検討することにしているそうです。

 

これで、小池都知事の立ち位置がスッキリとしましね。

「都民にとって何が必要か」の観点から、正々堂々とした政策論議を戦わして欲しいですね。

 

東京都議選が23日、告示され、42選挙区(定数127)に「都民ファーストの会」から50人が立候補しました。(2017/6/24)

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都議会最大会派の自民党と、小池百合子知事が代表を務める地域政党都民ファーストの会」が対決。都議会第1党の座を争うことになります。当初予定より10名ほど少ない立候補者になりましたが、小池氏が示した豊洲市場への移転の新たな方向性や議会改革などを争点として戦うことになります。投票は7月2日で、即日開票されます。

 

都議選党派別候補者数
  現有
議席
自民 60 49 0 11 57
公明 23 19 0 4 22
共産 37 11 1 25 17
民進 23 7 6 10 7
都民フ 50 6 4 40 6
ネット 4 2 0 2 3
維新 4 1 1 2 1
社民 1 0 0 1 0
諸派 17 0 1 16 0
無所属 40 11 4 25 13
合計 259 106 17 136 126
  (定数127)   (欠員1)

都民ファーストの会」、公明党など小池知事を支持する勢力が都議会の過半数(64議席)を獲得し、小池氏が都政運営の基盤を都議会で築けるかどうかが最大の焦点です。各党は国政選挙並みに幹部を投入しており、選挙結果は「1強」が続く安倍政権の今後の政権運営に影響を与える可能性も十分にあります。

全候補の8割を新人が占める「都民ファーストの会」は、知名度が高い小池氏が選挙戦の先頭に立ちます。告示日を含め2日間で計14カ所で街頭演説に立つ予定で、自民党との対決姿勢を前面に都政改革を訴えます。国政で自民党と連立を組む公明党は都議選では「都民ファーストの会」と選挙協力し、候補者全員の当選を目指すという歪んだ戦略をとることになりました。

一方、自民党は学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡る問題や、若手議員の不祥事が続き、逆風下での選挙戦。都議会第1党の地位を死守するため、党幹部らが続々と応援に入るなど総力戦の様相です。

民進、共産両党など野党各党は加計学園問題などを巡る政府の対応を批判し、議席増につなげたい考えです。

勝敗の行方を占うのが投票率の動向です。前回選は43.50%と過去2番目に低かったのですが、今回は有権者の関心が高く、投票率が上がることが予想されます。

 

結果が、素人なりに捉えてもとても興味深いですね。

 

東京議会選挙は予想を上回る議席を獲得した「都民ファーストの会」の圧勝で終わりました。(2017/7/3)

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 上記の通り、小池百合子都知事率いる地域政党都民ファーストの会」(小池新党)が55議席を獲得して圧勝し、都議会第1党を奪取しました。

一方、自民党は過去最低だった2009年の38議席を下回る23議席で、歴史的大敗を喫しました。安倍政権の「加計学園問題」「豊田議員の暴言・暴行問題」「下村都連会長への献金問題」等で、都民の批判・不満が直撃しました。

国政進出について

今回の大勝で、小池氏は東京に“強固な地盤”を築き上げ、「国政進出」も現実味を帯びてきました。

と言うもの

都議選は過去、その後の国政選挙に大きな影響を及ぼしてきました。今回もそうなる可能性が大きいのです。

小池氏の「政界の師」といえる日本新党細川護煕氏も、都議選をバネにして、総理の座を手に入れました。

日本新党は1993年6月の都議選で公認・推薦を含めて27議席を当選させ、都議会第3勢力に躍り出た後、1カ月後の衆院選では、日本新党が「政治改革」を掲げて戦い、35議席を確保しました。そして、翌8月に細川氏を首班とする非自民連立政権が誕生したのです。

今回の都議選では、直前に若狭勝衆院議員が自民党を離党し、長島昭久衆院議員も民進党を離党しました。さらに、日本維新の会を離党した渡辺喜美参院議員、無所属の松沢成文参院議員も小池新党の応援に回りました。

小池新党が、国政政党に転換するには最低5人の国会議員が必要ですが、永田町関係者は「自民党に大逆風が吹く中でも、蓮舫代表の下ではまったく支持率が上がらない民進党や、選挙が弱い自民党の一部にも、小池新党入りを狙う国会議員は多い。5人程度はすぐに集まる」と話します。

そもそも、小池新党は今年3月、国政課題を研究する「国政研究会」を立ち上げています。前出の野田 数氏は当時、「いつでも国政に打って出る準備はできている」と、豪語していたそうです。

野田氏は自著『都政大改革』(扶桑社新書)でも、小池氏について「政党をつくるのは『お手のもの』である」「いつも政治のことを考えている。政局を読む力があり、鋭い政治勘を持っている」と記しています。

小池氏は、自民党総裁選に出馬した2008年9月、「日本の存在感がどんどん薄れ、国そのものが過疎になろうとしている。日本は改革を続けていかなければならない。変えるべきものは大胆に変える」と語っていました。

政治評論家の伊藤達美氏は「小池新党は『保守・都市型政党』として横浜など大都市で足がかりをつくって、国政に進出してくるのではないか。次の国政選挙に出てきた場合、勢いに乗って議席を確保するだろう。その場合、『都知事をやりながら国政選挙に打って出る』のか、『都知事を辞職して自身も国政に挑む』のか2通りが考えられる。選挙に弱い民進党の国会議員は雪崩を打って、小池新党に流れるだろう」と語っています。

日本新党時代から小池氏を取材してきた、政治ジャーナリストの角谷浩一氏も「国政進出となれば、都知事選で小池新党を応援した若狭氏を筆頭に、長島、渡辺、松沢各氏を合わせた4氏が中心になるだろう。個性が強い面々だ。民進党や自民党、無所属の中にも、小池新党に興味を示す国会議員は多い」と語っています。

小池氏の野心は意外に早い時期に実を結ぶかもしれませんね。

今後とも小池知事の動向には注視して行きたいと思います。

 

 予想通り、ついに国政進出の第一歩を踏み出しました。(2017/8/8)

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 小池百合子東京都知事側近の若狭勝衆院議員が7日に政治団体「日本ファーストの会」立ち上げを発表しました。

その狙いとは 

国政での「非自民」勢力の受け皿になることを目指すようです。そのため、年内にも賛同する国会議員らを募り、国政政党への発展を図る考えです。高い人気を誇る小池氏の国政進出の布石となるもので、次の衆院解散・総選挙のタイミングや野党再編の議論にも影響を与えそうです。

 

 国政進出を後押しするものとは

  1. 小池氏は7月の都議選で都民フを率いて55議席を獲得し、都議会第1党となりました。野党の支持低迷などで国政レベルでは安倍晋三首相の「安倍1強」が続いていましたが、学校法人「加計学園」問題などで政権批判が強まる中、受け皿さえあれば支持を集められることを証明しました。
  2. 依然高い小池氏への人気も後押しの強い材料です。7月21~23日の日本経済新聞社世論調査では都民フの国政進出を「期待する」は41%と「期待しない」の48%を下回りました。しかし今月3~4日の世論調査で、次の政権の首相にふさわしい人物として小池氏は9%と「ポスト安倍」の有力候補である自民党岸田文雄政調会長と並び4位につけています。

今後のスケジュール

若狭氏は設立した政治団体で政治塾「輝照塾」を主宰。全国から書類審査や面接での選考を経て数百人規模の塾生を集める計画です。小池氏は都議選の前に政治塾「希望の塾」を主宰して都議選の候補を発掘した実績があり、「輝照塾」も次期衆院選に向けた人材確保を目的とします。

 日本ファーストの会」立ち上げの余波

「 日本ファーストの会」が年内の新党結成を急ぐなら野党再編につながる可能性も指摘されます。具体的には

  • 国政新党の立ち上げには、長島昭久元防衛副大臣ら複数の国会議員が関心を示しています。若狭氏自身も「接触している人は5人以上いる」と明らかにしています。
  • 民進党を離れて、新党を結成する意向を表明した細野豪志前代表代行も、小池氏との連携に関し「いろんな可能性を探る」と前向きのようです。
  • 9月の民進党代表選への出馬を7日に表明した前原誠司元外相は小池氏と同じ日本新党出身で、小池氏との連携に前向きといわれ、前原氏は同日の記者会見で、小池氏側との連携に関し「政策や理念も聞かないまま協力できるかどうかは全くわからない」としつつ「理念政策に共鳴していただける党であれば、あらゆる党と協力していく」と述べました。

 

机上の空論と言われた「国政進出」の四文字が、ついに現実味を帯びた確かな活字に変化しています。

間違いなく小池氏はビックバンを起こすのではないでしょうか。 

注目していきましょう!!

 

ついに国政進出を決めました。【小池氏が新党「希望の党」結成を発表】(2017/9/25) 

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突然の発表でした。

安倍首相の「冒頭解散」検討の情報が駆け巡っている最中のことです。

これまでは側近の若狭衆議院議員らが新党設立を目指していましたが、「リセットして、私自身が絡んで立ち上げていく。まったく新しい政党として結党宣言したい」と述べました。

小池氏が代表に就くことになり、ついに国政と都政を並行して携わる道を選択したのです。

インパクトはとても大きいものになりました。

綿密に計算された演出だと思いますが、さすがですね。

希望の党の主要施策

希望の政治

・しがらみのない政治、議員定数・議員報酬の縮減等

希望の社会

・女性政策など、ダイバーシティ政策の確立等

希望の経済

・消費税の引き上げ凍結、「ユリノミクス」等

希望を守る環境・エネルギー

原発ゼロ

憲法改正

・希望溢れる日本の礎となるべく改正

勢力拡大の構図

希望の党」発足により、民進党は生き残りを賭して分裂が起こり、一部は「希望の党」へ合流し、民進党の枝野代表代行は新党「立憲民主党」結成しました。

希望の党」の公認候補は201人(10月7日現在)まで膨らみました。

今回の選挙構図

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「自民・公明」「希望の党日本維新の会」「立憲民主・共産・社会」の3極の構図となりました。

希望の党」の弱点

  • 希望の党」が民進党議員の一部に対して「排除いたします」と絞り込み宣言したため、選別手法への嫌悪感が広まり、勢いが失速していること。
  • 都民ファーストの会」内部からも、都政軽視との批判から初代幹事長ほか1名が離党届を提出したこと。
  • 小池氏が衆議院不出馬を宣言しているため、有権者の期待が高まらないこと。

 

まとめ

上記3つの弱点で示した通り、当初の高揚感が少しづつ薄れてきた気がします。

都政と国政の狭間で、身動きが取れない苦しい情況が続いています。

小池知事は、今回が最後の総理大臣就任のチャンスと捉えているのであれば、出馬は不可欠です。

どのような次の一手を指してくるのでしょうか?

興味は尽きないですね。

 

 

大方の予想通り、惨敗でした。(2017/10/23)

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今回の総選挙で、小池都知事率いる「 希望の党」は235人を立て、「政権奪取」を目標に掲げました。

が、結果、獲得したのは50議席。排除したはずの立憲民主党の後塵を拝し、野党第一党の座すら手に入れそこねました。「お膝元」の東京都でも、25選挙区中、選挙区で勝ったのは1人のみ。まさに「惨敗」としか言いようのない負けっぷりでした。

「数字で見る以上にこの敗北は、小池さんにとってショックが大きいでしょう」

と言うのは、全国紙の政治部デスクです。

政界に出て以来、役職に恵まれてきましたが、5年前の総裁選で潮目が変わりました。石破茂・元地方創生相を支援したことから、当選した安倍総理に疎まれ、『安倍一強』下で閑職に追いやられました。

この状況を打開すべく、打って出たのが昨年の都知事選でした。そして、その賭けは見事成功しました。

しかし、今度は、その安倍総理を倒すべく、『希望の党』を作り、代表に就いて衆院選に打って出たまでは予定通りでした。しかし、『排除』発言で野党を分散させ、自らも非難の的になって失速。
自民党にとっては思わぬ敵失で、森友・加計問題などで窮地に陥っていた安倍総理を救うことになりました。
これで安倍さんは来年の総裁選での三選も見えてきました。『安倍一強』を倒すための行動が、逆にそれを一層強化するという、何とも皮肉な結果に終わってしまいました。

その小池氏は、敗戦後、出張中のパリで各社のインタビューに答えて、「私の言動で不快な思いを抱かせたことは申し訳ない」などと述べました。

  

最後に

民進党を巻き込み、多くの議員が返り討ちにあったことで、国政党としての混乱は極めて大きいものになりました。

国政は今後選出される共同代表に一任するとのことですが、都政とのバランスの中で、自身の立ち位置も曖昧なものになりそうです。

起死回生の一手はあるのでしょうか? 

これからも、じっくりと小池氏に政治手腕を注目していきたいと思います。

 

 

 

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