何だかわからないが、モヤモヤした気持ちになるはどうして?
昨年12月、人生で初めてブログを始めた。
中年のオジサンが川村元気の発した言葉「ちょっとした違和感」に触発され、思う事を書き始めた。
全くの素人なので、”どこが運営しているブログがいいのかな?”からスタートした。
結果、”見た目がスマート”というだけで、はてなブログに決めた。
当然、”自分の為に日々の備忘記録”として、しかも文章のアウトライン等で頭を使うため、”ボケ防止”も兼ねていた。
……と思っていた。
そして、9件目まで記事を書いて来たが、なんかモヤモヤした気持ちが湧いて来て、消せなくなっていた。
よくよく考えてみた。そして心当たりが見つかった。
当初は”自分の為だから”と思っていたのに、なぜか「アクセス解析」なるものが気になるのだ。
”気にしなけばいいんだ”と思い込もうとすればするほど、逆に「アクセス数」の罠にはまってしまう。
人間の性で、他人の評価はどうしても気になるものらしい。
サーチバンクが2013年に「ブログに関する調査」を実施した。その中で
「ブログの1日の平均アクセス数」が公表されている。
- 「わからない、ほぼ0」が23.0%
- 「1~5程度」が24.8%
- 「6~10程度」が11.8%
- 「11~50程度」が18.4%
要するに1日10PV以内のアクセスに留まるブログが全体の60%も占める。一方で
「ブログを更新しなくなったり、やめた理由」が
- 「更新が面倒になったから」が53.0%
- 「他のことに忙しくなったから」が31.8%
- 「飽きたから」が27.7%
- 「記事を書くネタがなくなったから」が27.2%
- 「他のSNSを利用するようになったから」が20.8%
- 「面白いと思わなくなったから」が19.4%
- 「アクセスが伸びないから」が7.2%
となっている。
しかし、公表結果を自分なりに分析すると、ブロガーはいろんな言い訳をしているが
「アクセス数が伸びないからやめた」というのが新人ブロガーの本音だと思う。
素人の大多数がやめている厳しい世界なのだ、ブログの世界は。
多くの読者を持つブロガーはやはり凄い。内容はもちろんのこと、記事更新の気迫がこの一ヶ月の間だけでもビシビシと伝わってくる。
“もういいかな”と弱気になっていた。
そんな時、放送作家石田章洋(いしだ・あきひろ)氏の著書「一瞬で心をつかむ文章術」(明日香出版社)に出会った。
まさに、目から鱗だらけ。
印象に残った箇所を名言として拾い上げると
<名言Ⅰ>
文章とは「書くために書くのではなく、読んでもらうもの」である
- 読者がいると思うことで、書くことの意識が変わるというのだ。
「書くために書く」ことをブログ執筆の大前提にしていたので、ショックは大きかった。
<名言Ⅱ>
すべての文章には「読者」がいる
- ブログのような個人日記でも必ず「読者」はいるし、未来の自分も「読者」と言えるのだ。
- しかも、漠然とした「読者」ではなく、その中でもターゲットを絞り込んでおくことが必要と説いている。
全く意識していなかった。ターゲット相手を決め、その相手に語りかけるように書くとは。
<名言Ⅲ>
すべての「テーマ」は「疑問文」である
- 心をつかむ文章のテーマには法則がある。それは「疑問形」に出来るものだと言う。
”なるほど“と思った。
- 問いが無いと文章は1行も進まない。問いに対する答えが結論であり、その結論に至る経緯、理由付けが本論となる。そうして初めて文章の体をなすのだ。
- また、問いは「面白い」ものでなければならない。「面白い」とは想定した「読者」が「興味をそそられ、心が惹かれる」ということを意味する。
<名言Ⅳ>
「起承転結」は忘れる。黄金パターンは「序論」「本論」「結論」の三分構成
- 「序論」で問いかけ、「本論」で主張の根拠や具体例を積み上げ、「結論」でスッキリとまとめ、読後感の良さを作り上げるのだ。
- 「なるほど、冒頭で言っていたことはそういう事だったのか」と納得して貰うことが大切になってくる。
起承転結が当然であると教えられたオジサンには眩しく感じられた。
<名言Ⅴ>
書き出しとは「つかみ」である。3行以内でこころを掴む
- 最後まで読んでもらうためには、「書き出しで興味を持ってもらう」がとても大切だ。
- 「クイズ形式」「逆説的な言い回し」「いきなり感情に訴える」「共感を持ってもらう」「不安を感じさせる」「流行っていると思わせる」「旬な話題」「衝撃的内容」等、書き出しはいろんなパターンがある。
- しかし、短い文にするのが前提。短いほど書き出だしの印象は強くなるからだ。
<名言Ⅵ>
目指すのは「美味しい文章」
- 「のど越しがいい」(=わかりやすい)、「リズムがいい」「飽きさせない」「描写をイメージできる」「言葉を強調している」等がポイントになる。
- また、話の要所で”フック”をかけることも大切という。「ここ、なんか引っかかる」と思わせることだ。
「美しい文章」では無く、「美味しい文章」を目指すとは、オジサンには無い発想だ。
少しだけ元気になって来た。
ターゲットを決めて
読者が共感して貰えるような
掴みのある記事を書けるように心掛けて行けば
いづれ……
取り敢えずやるか!