今回は、『夏鳥を探しに』シリーズの第四回目です。
昨年は残念ながら出会うことの叶わなかったコルリに会いたくて、”今年は絶対に見つけるぞ!”と気合を入れて、現地に向かいました。
コルリはオオルリ以上に人気があり、しかも目に触れることがより少ないバーダー垂涎の野鳥です。そして、観察し易い時期も限られています。
果たして願いは叶ったのでしょうか……。
河口湖フィールドセンター
コルリを初めて観察した場所は此処でしたので、5月の初旬に狙いを定め、現地に足を運びました。
最初に登場したのは、キセキレイです。奇跡を呼んでくれるでしょうか?
次に登場したのは、スマートな雰囲気漂うビンズイでした。この時期に富士山周辺ではよく見掛けます。
水浴び後、念入りに羽繕いしていましたね。☟
水場の左側の森から”ツーツーグイ ツーツービー”との鳴き声…。すると、この水場ではお馴染みセンダイムシクが姿を見せてくれました。
水場の右側の森奥からは、”ジュリジュリジュリジュリ”と鳴き声がして来ました。ここでは初めて聞く鳴き声なので、近くのバーダーの方から「メボソムシクイですね!」と教えて頂きました。両ムシクイを画像で比較すると、嘴の形状、眉斑の太さ、下面の色など随分違うことがわかります。
次に姿を見せてくれたのは、キビタキ・メスです。可愛い小鳥ですね。
キビタキ・オスも黙っていません。しっかりと囀りながらの登場です。 ☟
スッキリと美しい姿ですね……。
その次登場したのは、ホオジロ・オスです。
若鳥でしょうか? 初々しい気がします。☟
たくさんの小鳥たちの姿を堪能していると、突然、あるバーダーの方が「水場近くにコルリがいるよ! 」と興奮した面持ちで皆に注意喚起すると、他のバーダー達も一斉に色めき立ち、水場にカメラを向けました。すると、居ましたよ。あの探し求めていたコルリの後ろ姿がそこにありました……。☟
キセキレイが呼び込んだ奇跡でしょうか(^^)/
なんか凛々しく美しい……。
水浴びをすると、すっーと森の中に飛び去り、観察している間に再び姿を見せてくれることはありませんでした。
最後に
コルリとは実に2年振りの再会でした。素直に嬉しくなり、至福のひとときでしたね。
そしてこの日は、ここで紹介した以外でも、夏鳥を中心とした多くの野鳥たちを観察出来ました。
中にはコルリ以上に観察が難しい夏鳥も登場しましたので、次回紹介させて頂きます。
乞う、ご期待!