カワセミのまなざし

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カワセミのまなざし

清流の中に濁りを見つけ出す

「おっさんレンタル」と「MOTTAINAI」との意外な共通点⁈

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「おっさんレンタル」ってご存知ですか?

人生経験豊富な「おっさん」が専門のホームページに登録し、空いている時間に自分を貸し出すサービスです。

レンタルされる理由は様々ですが、単なる愚痴の聞き役や悩み相談などが中心だそうです。

中には、「戦争で数十年前にご主人に先立たれた高齢のご婦人が、散歩をしながら夫婦の思い出を語る」ためにレンタルされる事もあるそうです。

’’何でこんな変なサービスあるの?”と思いますが、意外に好評で、リピーターも多いようですよ。ちなみに、レンタル料は1時間千円だそうです。

 

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次に「MOTTAINAI」という言葉です。

この言葉は、日本語の「勿体無い」のローマ字表記ですが、この言葉は世界共通語になっています。

この言葉を提唱し推し進めて来たのは、環境分野で初めてノーベル平和賞を受賞したケニア人女性「ワンガリ・マータイさん」です。

2005年に来日した際、日本人が古来から大切にしている「勿体無い」という考え方に感銘し「MOTTAINAI」と表記し、環境活動の行動指針にしました。

具体的には、「ゴミ削減」「物の再利用」「物の再資源化」の3つの環境活動が中心となっています。

 

ではこの2つの言葉(=テーマ)に共通するものは何でしょうか?

 

じつは、「シェアリングエコノミー」の中にその回答があります。

 

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「シェアリングエコノミー」とは

  • 主に個人間で、保有する遊休資産(スキルのような無形なものも含む)の貸し借りを、プラットフォームと言われるネット仲介事業者を通じて行うサービスの事です。
  • 貸主は遊休資産の活用による収入メリット、借主は必要なもの・サービスを必要な時に比較的安い料金で提供を受ける事ができるメリットがあります。当然、仲介事業者は双方から手数料収入が得られます。

漠然とした用語でつかみどころがないですが、「民泊」サービスがその代表例と考えれば、理解しやすいかもしれません。

 

「シェアリングエコノミー」が広がり始めた2つの理由

消費スタイルの変化

大量消費の時代

購買力向上が目覚ましい高度経済成長期は、作れば売れる時代、品質より量を重視しました。

ブランド物が売れる時代

金余りのバブル時期はブランド志向が高まりました。

差別化商品が好まれた時代

個々人のライフスタイルが尊重される様になり、より自己主張できる物が買われました。

所有にこだわらない時代(現在)

良いものを、必要な時に、必要なだけ利用することで、出来るだけ無駄を省くスタイルが徐々に浸透し始めました。 一方で、たくさんのモノ余りが発生しました。

 

インターネット技術の向上

モバイル・タブレット端末の普及に繋がり、仲介事業者はサービスを提供しやすくなる一方、インターネットを通じて、手軽に貸し手・借り手のマッチングが可能になりました。

 

「シェアリングエコノミー」のサービス一覧

大きく分けると、次の4つに分類されます。

(:「〇〇」は業者名)

場所(空間)のシェア

 モノのシェア

  • 衣服:「Air Closet」
  • ブランドバック:「Laxus」
  • おもちゃ 

移動のシェア

  • 高級車・スポーツカー:「Anyca」
  • 白タク(将来的に)
  • 保育園の送迎代行 :「AsMama」

スキルのシェア

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「シェアリングエコノミー」の4つの問題点

「見知らぬ人同士がモノを貸し借りする」というリスク

そうした問題に対処するために、多くのサービスで、個人間の信頼関係を構築するユーザー同士の「レビュー評価制度」を導入するようになりました。

プラットフォームと言われる仲介事業者のサービス運用リスク

ユーザーが安心・安全にサービスを利用できるように、プラットフォーム事業者向け賠償保険の販売を開始しました。(東京海上・損保ジャパン)

「法整備」が遅れているリスク

早急な対応が必要です。

シェア経済が進むほどモノが売れなくなり、経済規模が縮小するというリスク

新たな市場を生み出す原動力になります。

 

「シェアリングエコノミー」の将来性

第一生命経済研究所の試算によりますと、2025年の市場規模は何と1.7兆円だそうです。

対象となるサービスは幾らでもありそうなので、知恵を絞れば、大きく成長する可能性のあるニッチ分野です。

したがって、個人の起業意欲を大いに掻き立てるのは間違いなさそうですね。

 

冒頭の質問に対する回答

  • 「おっさんレンタル」は「シェアリングエコノミー」のサービス分類では『スキルのシェア』に該当します。
  • MOTTAINAI」は「シェアリングエコノミー」の定義で言えば『遊休資産の活用』に当たります。

いかがですか。納得して頂いたでしょうか?

 

最後に

 

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シェアリングエコノミー」は他国に比べ、法整備がかなり遅れています。

特に、インバウンド対策が急務です。東京オリンピックはすぐそこまで来ました。

まず民泊事業を軌道に載せることが、「シェアリングエコノミー」拡大に不可欠です。

官民一体となった推進に期待したいですね。