カワセミのまなざし

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清流の中に濁りを見つけ出す

クラシックギター その魅力 Vo.3

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 前回は、美音の要因について「楽器の材質、弦、撥音方法の3点」に絞って説明しました。

 

今回はクラシックギターの『歴史』について説明したいと思います。

 

名曲・名演奏の紹介もありますので、今回も最後までお付き合い下さいね。

 

 クラシックギターの起源 

 

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古代ギリシャに「キタラ」という楽器があり、この楽器はアッシリアからペルシャ・アラビアを経て、サラセン軍の侵入によってスペインに持ち込まれました。

一方、6世紀に「クルノス」というギターに似た楽器が英国に登場し、フランスにも影響を与え、11世紀に抒情詩人が愛した「ヴィエラ」が生まれ、スペインに渡ります。

 

ルネサンス期(14-16世紀

 

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イタリアを中心に西欧で流行った4複弦の「ルネサンスギター」は、現代ギターに比べるとかなり小さく、調弦ウクレレと同じであるため、このギターが海を渡ってウクレレになったという説もあります

ルネサンスギター」は、後で説明する6複弦の『ビウエラ』の誕生にも影響を与えます。

 

バロック期(16-17世紀)

  

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イタリア中心に西欧で、5複弦の「バロックギター」が流行します。小さいものの扱い易く、単純な曲から複雑な曲まで自在に弾くことが出来るため、幅広く愛好され、ルイ14世などの王侯貴族なども競って練習していたと言うことです。

過剰なほどの装飾が施されたものが多数残されています。

 

『ビウエラ』の誕生と衰退(16-18世紀)

 

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古代ギリシャの楽器「キタラ」とフランスの「ヴィエラ」がスぺインに持ち込まれ、16世紀には、クラシックギターの前身である平たい胴を持つ6複弦の『ビウエラ』が誕生したと言われています。

ただし、全盛期は50年と短く、鍵盤楽器の「クラビコード」や弦楽器の「バイオリン」の誕生により徐々に衰退していきます。

 

19世紀ギター』の誕生(19世紀

 

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古典期に入ると、「リュート」(ギターとは全く別の発展を遂げたマンドリンのような丸みをおびた弦楽器)や『ビウエラ』が廃れたものの、基本的にギター愛好者は根強く存在し、19世紀ギター』の誕生につながります。

19世紀ギター』現代のものよりも小振りで、「弦の張力も弱い」のが特徴です。6単弦で「丸いサウンドホール」(撥音のためのギター中心にある穴)があり、棹上部が「巻弦」の作りとなっているため、響きを増し、現代ギターの原型となりました。

ソル、ジュリアーニ、カルリ、カルカッシ、コスト、アグアド》など多数の優れた「ギター音楽作曲家兼演奏家」が誕生したこともあり、クラシックギターの黄金時代に突入しました。

 

クラシックギターの完成(19-20世紀)

 

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19世紀後半に、スペインのクラシックギター製作家『アントニオ・デ・トーレス』(1817-1885)によって、ついに現代クラシックギターの第1号が完成します。

以降、スペインの 著名なギター音楽作曲家兼演奏家である「フランシスコ・タレガ」(1852-1909)が、このギターを愛用したことで、改めてクラシックギター音楽が注目されました。

そしてさらに、スペイン出身の「アンドレ・セゴビア」(1892-1987)や「ナルシソ・イエペス」(1927-1997)によってクラシック音楽界での地位は確固たるものになりました。

クラシックギター界の礎として、クラシックギター製作家『アントニオ・デ・トーレス』の偉業は忘れることは出来ません。

 

以上、いかがでしたか?

次回は、「クラシックギター製作家の系譜」をご説明したいと思います。

 

 名曲・名演奏の紹介(2曲)

 今回は2重奏をお送りします。ソロとは違う音楽の広がりをお楽しみ下さい。

Oblivion:忘却

 

ピアソラはアルゼンチン生まれの作曲家兼バンドネオン奏者。(1921-1992)

タンゴをもとにクラシック、ジャズの要素を組み入れた新しい音楽スタイルを作り上げました。

この曲は、1984年に公開されたイタリア映画「エンリコ4世」のために書きおろした5曲のうち1曲です。

物悲しい旋律から始まり、途中から一気に盛り上がるメロディーは美しく切なく、ピアソロの傑作として、今でも長く愛されている曲です。 

  

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”Studio Ghibli” Medley(Cell&Classcical Guitar)

  • 作  曲:久石 譲
  • 演  奏:”Nicholas Yee & Shawn Gan” 中国系若手デュオ
  • 演奏時間:11分00秒

 

 皆さんご存知のスタジオジブリ作品映画のメドレーです。

チェロとクラシックギターの二重奏はたまにありますが、この編曲はすごく素敵ですね。

とても癒されます。ぜひお疲れの時おススメですよ(^^)/ 

 

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最後にクラシックギターに関する話題です。

 

芥川賞作家「平野 啓一郎」さんの著書『マチネの終わりに』を、泣ける大人の恋愛小説として、ハテナブロガーの《カズロー》さんが紹介しています

この小説の主人公は、何と天才クラシックギタリストなんですよ!!

泣けるし、クラシックギターの良さも分かるし、よかったら読んでくださいね(^^♪

 

 

www.kazulog.com

 

 

 

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